top of page

心の旅

  • marukanta1777
  • 7月4日
  • 読了時間: 4分

このところ、時間の流れがものすごく早く感じる。

もう7月だなんて・・・と、ふと急に我にかえる。


それでも、心の中ではいろんなことを目まぐるしく考えたり、

思ったり感じたりしていたから、あっという間に過ぎた時間の上に、

何層にも重なった分厚い物語が、自分自身の中に出来上がっていた。


私は、人生の中でぶつかった壁や違和感などをなるべく客観視できるまで

時間をかけ、何度も熟考し、その出来事の意味や答えを必ず見つける。

何年何十年とかかる場合もあるし、何度も繰り返しその課題を突きつけられるような場合もある。

それは、川の流れが上から下へと流れるごとく、ごく当たり前の自然な流れで、わかるようになっているのだと思う。

けれど、自分の中に認めたくない部分や、古傷、本心ではない人の目を気にした凝り固まった思考なんかが、浮き彫りになることが多いから、

とにかくめちゃくちゃ苦しかったりする。

自分との対峙はとにかく苦しいものだ。


・・さて、

最近になって、気づいたことをここに描いてみようと思う。


今年に入り知り合った方と関わる中で、わかってきたことだ。

彼女は、メンタルに疾患があるとのことだったので、

私は彼女を肯定する言葉を選び、明るい会話をすることに努めた。

けれど、お付き合いする中で、段々と彼女の態度に違和感を覚えた。

私の努力していること、してきたことの上に、土足で登ってくるような感じがしたのだった。

私自身が自分と向き合い続けて、出してきた様々な答えを、

アドバイスとして、軽々しくお相手に伝えてしまっていたのが原因かと思う。

私が人生で時間や労力を使って、見つけ続けてきた大事な答えを

彼女は、自分が得てきたもののように振る舞った。

その姿に、私は強い怒りを感じたのだった。


私のこの強い怒りは、どこから来るのか考えたが、すぐに気がついた。

なぜなら、いろんな人たちの顔が浮かんだから。

彼女以外にも、今回に似た経験が私の人生にはたくさんあったのだ。

彼女のようにメンタルに疾患がある人や、立場の弱い人、控えめで損をする人なんかに、

私は自己犠牲してまでも、自分の力を与え続けてきた。それが当たり前だと思っていた。

守ってあげるのが、自分のお役目のように感じていた。


でも、結果私が努力してきたことを簡単に相手に取られてしまった。

そして、そのことについて、まぁいいかと許してきた。

今になってまとめて、ドーンと怒りが爆発した。(もちろん、お相手にはぶつけていません)

この『怒り』という感情は、けっこう苦しいものなのだが、やっと気づくことができたこの感情を決して、無駄にはしたくない。

一瞬、周りにいいように利用されてきたアホな自分に怒りをぶつけそうにもなったのだが、

『あ〜それは違う違う』と心の声。

自分をちゃんと大事にしたいからこそ、気づけた『怒り』の感情を自分にぶつけてどうする?

それだと本末転倒だよね。

『怒り』の感情が教えてくれたんだよ。自分を大切にしなさいってね。


そもそも、お相手に自分の経験で得たものを簡単に伝える私の行動は、

お相手のためにもなっていない。お相手本人が考えて乗り越えるチャンスを奪いかねない。

もちろん、ご自分と本気で向き合っておられて、努力されている前向きな方にアドバイスを求められたら、きちんと私も対応したい。でも、何でもかんでもお渡しするのはもうしない。お相手にとって、必要なものを必要な段階で、お伝えできるようにしたい。


今までは、自分ばっかり良い思いをしていいのかと思いがちだった私だが、

自分がする良い思いは、自分が頑張った結果であって、それをちゃんと一人で味わっても良いのだと、今更ながらに理解できた。


やっぱり自分を大事にすることって、すごいな。

気づきがいっぱい出てくる。


ちなみにちゃんと正直に言うと、

この逆の立場を一度だけ、私もやってしまったことがある。

とても尊敬する方から、惜しみなく素晴らしい教えをいただいていたのに、

それを段々、自分の力のように勘違いしてしまい、ひどい振る舞いをしていたことがある。

その方が私から離れていってしまって初めて、ハッとしたのだ。

今回の出来事は、その尊敬している方のお気持ちを痛感することにもなった。


多岐にわたる様々な気づきは、

一見すると

ネガティブな出来事や出会う人が見せてくれたりする。

だから結果的には、その出来事やその人に深い感謝の気持ちが生まれる。

そこまでいくと、乗り越えた後の心地よい風に吹かれ、何とも穏やかな余韻が来るのだ。

これがあるから、苦しくてもやめらんないんだよね。自分と向き合うことを。


ree




コメント


bottom of page