top of page

究極の美

  • marukanta1777
  • 2023年12月13日
  • 読了時間: 1分

気温が下がるごとに

赤や黄色に色づいていく

樹木を感じながら


車を走らせる


曇っていても

晴れていても

その色の存在感は

季節を愛おしく

感じさせてくれる


私の年齢を樹木に喩えるなら

紅葉が半分くらい進んだとこかな

赤や橙色、うっすらと緑色、

なかなか素敵なグラデーション、いい感じね


時が流れ、様々な経験を経て

完全に色づいた樹木の葉は

誰もがハッとするほどに

美しい姿となるであろう


そして

その誇らしい姿はやがて

音色を奏でるかのように

ハラハラと舞い落ち


冬の澄みきった青空に

または切なく染まる夕やけ空に

映える枝のシルエット


枝だけで描く樹木の形は

本来の美しい形となるのであろう


最期のお別れをした後の

父の骨を思い出した

あの時は骨を愛おしいと感じる

自分に驚いた


樹木の姿も

人間の姿も

歳をとるということは

究極の美に向かうことなんだと

教えてくれている


だから

私は歳を重ねることにも

感謝をしたい








Comments


bottom of page